最近読んだミステリー小説など

ミステリー小説が大好きです。

今いる会社から、歩いてほんの10分くらいの所に図書館があるので、

最近また本を借りる機会が増えました。

ネットで気になる本を検索・予約して、

届いたらメールで連絡が来るので、もう読んじゃった本を返しつつ、

同時に新しい本を借りてくる、というサイクル。

(なので、会社に持っていく荷物がずしっと重い・・・(*´ー`*))

しかも、夜9時までやってるんですよ!図書館なのに。

仕事帰りでも余裕で行けます。素晴らしい!

<最近読んで面白かった本>

・連続殺人鬼カエル男(中山七里)

口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。

傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。

街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。

警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。

無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?

表紙はなんかほのぼのしてますが(笑)、内容はちゃんとミステリーです。

話がずば抜けて面白い、というほどでもないですが、スピード感があって、

犯人も二転三転するので、どんどん読みすすめられます。

じわじわとした怖さと、ジェットコースターのようなドキドキ感の両方があるので、

楽しかったです。

ただ、警察署での暴動のくだりがちょっと長くて、鬱陶しい。

あそこでそんなに引っ張る必要あるのかな?

・殺人鬼フジコの衝動(真梨幸子

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。

だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。

「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。

何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?

とにかく、リアリティがありすぎて、読むのが苦しかった。

でも、実際の殺人事件なんて、多くがこんなふうなんじゃないだろうか。

私が彼女と同じ境遇に生きていたら、同じようにならないとはとても思えない。

ただ「幸せになりたい」と願いながら、どんどん深みにはまっていく過程が、

ひたすら重く、痛々しく、悲しいです。

気力のない時は読まない方がいいかも。

ミステリーではあるけど、最後に真の犯人が分かったところで、

だから何?今更どうでもいい・・・って気持ちになります。

<いまいちだった本>

・密閉教室(法月綸太郎

真相にリアリティがなさすぎ。

○○教室、なら折原一の「沈黙の教室」の方がずっと面白い。

・殺しの双曲線(西村京太郎)

このミステリーには双子が絡んでいますよ、とあらかじめ宣言されたミステリー。

でもやっぱりミステリーに双子は面白くないです。

<個人的にうけつけなかった本>

・ダレカガナカニイル…(井上夢人

ミステリーというより、ミステリー風SFオカルト恋愛小説でした。

ちなみに、今まで読んだ中でお気に入りの本はこちら。

読んだことがない方は、ぜひぜひ、一度は読んでいただきたいです!

・殺戮にいたる病(我孫子武丸

十角館の殺人綾辻行人

・そして扉が閉ざされた(岡嶋二人

・噂(荻原浩

・誘拐者(折原一

占星術殺人事件島田荘司

・ある閉ざされた雪の山荘で(東野圭吾

・仮面山荘殺人事件(東野圭吾

火車宮部みゆき

本格的な推理ものから、叙述ミステリ、最後のどんでん返しが強烈なもの、など、

いろいろと取り混ぜて選んでみたので、

どれか1冊くらいは、面白いと感じてもらえるものがあるといいな。

人によって好みがあるので、難しいとは思うけれど・・・。

私の場合、推理の完璧さよりも、話の面白さの方をどちらかというと重視してしまうので、

話はつまらないけど、ロジックが完璧なもの(読者に挑戦!系のものとか)と

ロジックはいい加減でも、話がスピーディで面白いもの(折原一とか)だったら、

断然後者の方が好きです。