最近読んだミステリー小説など
ミステリー小説が大好きです。
今いる会社から、歩いてほんの10分くらいの所に図書館があるので、
最近また本を借りる機会が増えました。
ネットで気になる本を検索・予約して、
届いたらメールで連絡が来るので、もう読んじゃった本を返しつつ、
同時に新しい本を借りてくる、というサイクル。
(なので、会社に持っていく荷物がずしっと重い・・・(*´ー`*))
しかも、夜9時までやってるんですよ!図書館なのに。
仕事帰りでも余裕で行けます。素晴らしい!
<最近読んで面白かった本>
・連続殺人鬼カエル男(中山七里)
傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。
街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。
警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。
無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?
表紙はなんかほのぼのしてますが(笑)、内容はちゃんとミステリーです。
話がずば抜けて面白い、というほどでもないですが、スピード感があって、
犯人も二転三転するので、どんどん読みすすめられます。
じわじわとした怖さと、ジェットコースターのようなドキドキ感の両方があるので、
楽しかったです。
ただ、警察署での暴動のくだりがちょっと長くて、鬱陶しい。
あそこでそんなに引っ張る必要あるのかな?
・殺人鬼フジコの衝動(真梨幸子)
だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。
「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。
何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?
とにかく、リアリティがありすぎて、読むのが苦しかった。
でも、実際の殺人事件なんて、多くがこんなふうなんじゃないだろうか。
私が彼女と同じ境遇に生きていたら、同じようにならないとはとても思えない。
ただ「幸せになりたい」と願いながら、どんどん深みにはまっていく過程が、
ひたすら重く、痛々しく、悲しいです。
気力のない時は読まない方がいいかも。
ミステリーではあるけど、最後に真の犯人が分かったところで、
だから何?今更どうでもいい・・・って気持ちになります。
<いまいちだった本>
・密閉教室(法月綸太郎)
真相にリアリティがなさすぎ。
○○教室、なら折原一の「沈黙の教室」の方がずっと面白い。
・殺しの双曲線(西村京太郎)
このミステリーには双子が絡んでいますよ、とあらかじめ宣言されたミステリー。
でもやっぱりミステリーに双子は面白くないです。
<個人的にうけつけなかった本>
ミステリーというより、ミステリー風SFオカルト恋愛小説でした。
ちなみに、今まで読んだ中でお気に入りの本はこちら。
読んだことがない方は、ぜひぜひ、一度は読んでいただきたいです!
本格的な推理ものから、叙述ミステリ、最後のどんでん返しが強烈なもの、など、
いろいろと取り混ぜて選んでみたので、
どれか1冊くらいは、面白いと感じてもらえるものがあるといいな。
人によって好みがあるので、難しいとは思うけれど・・・。
私の場合、推理の完璧さよりも、話の面白さの方をどちらかというと重視してしまうので、
話はつまらないけど、ロジックが完璧なもの(読者に挑戦!系のものとか)と
ロジックはいい加減でも、話がスピーディで面白いもの(折原一とか)だったら、
断然後者の方が好きです。