~12/3 読んだ本記録

2週間に1回、図書館で本を借りています。

前回読んだ本はこれら。

 

おまえさん 上下巻(宮部みゆき) ★★★★☆

痒み止めの新薬「王疹膏」を売り出していた瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。本所深川の同心・平四郎は、将来を嘱望される同心の信之輔と調べに乗り出す。検分にやってきた八丁堀の変わり者“ご隠居”源右衛門はその斬り口が少し前に見つかった身元不明の亡骸と同じだと断言する。両者に通じる因縁とは。『ぼんくら』『日暮らし』に続くシリーズ第3作。

宮部みゆきは好きなので、この人の本で読んでいないものを発見すると大体読みたくなります。

今のところ一番のおすすめは火車ですね。

いろんなジャンルの作品を書かれていますが、メインの現代ミステリ以外に、この捕物帳も気軽に読めて、事件の真実を追っていく過程も面白く、ミステリ好きなら楽しめると思います。

登場人物の描写も多いので、シリーズ順(ぼんくら>日暮し>おまえさん)に読んだ方がわかりやすいかもしれないですね。

その他、「初ものがたり」「本所深川ふしぎ草紙」「震える岩」などもおすすめです!


赤いべべ着せよ… (今邑 彩) ★★☆☆☆

「こーとろ、ことろどの子をことろ」。子とり鬼のわらべ歌と鬼女伝説が伝わる街・夜坂。夫を亡くし、娘と二十年ぶりに帰郷した千鶴は、幼なじみの娘が殺されたと聞かされる。その状況は、二十二年前に起きた事件とそっくりだった。その後、幼児が殺される事件が相次ぐ。鬼の正体はいったい誰なのか。

和風ホラーチックなミステリー?

推理小説の楽しさとはちょっと違う、昔あった2時間サスペンスのような雰囲気が漂ってます。

ミステリー小説として読むとあまり盛り上がることもなく、ふーんっていう感想を持ってしまうけど、全体的に漂うホラー臭がいいですね。

あんまり私好みではなかったけど・・・。


ハサミ男 (殊能 将之)★★★☆☆

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。

有名な叙述ミステリです。

ただ、有名すぎて読む前から「叙述ミステリ」であることを知ってしまっていたので、驚きが半減してしまい、すごく残念!!

それでもこの「えっ!?」って思わせてくれる文章のトリックはすごいと思います。

ですが・・・ストーリー全体の流れは、それほど面白くなかったかなぁ。

犯人についても、その犯行の理由とか背景も大して語られずに終わるので、なんかモヤモヤした感が残ります。

もう1人の犯人も、その動機も、普通過ぎていまいち。


暗黒童話 (乙一)★★★☆☆

大富豪の家を狙い財宝を盗み続ける大悪党ゴディバと、国民的ヒーローの名探偵ロイズとの対決は世間の注目の的。健気で一途な少年リンツが偶然手に入れた地図は事件解決の鍵か!?リンツは憧れの探偵ロイズと冒険の旅にでる。王道の探偵小説の痛快さと、仕掛けの意外性の面白さを兼ねる傑作、待望の文庫化!

乙一さんの本は「暗黒童話」を読んだのが最初で、そのあと、「GOTH」とか「しにぞこないの青」とか、いくつか読みました。

この本は児童向け冒険小説として書かれてはいますが、実は結構重めのストーリーです。

ゴディバとか、リンツとか、デメルとか、チョコレートブランドの名前がたくさん出てくるので、チョコが恋しくなりますねw

ミステリーとして面白いかといわれると、まあまあ。でも雰囲気はとてもいいです。

どことなくレイトン教授のあのアニメが浮かんでくるような、そんな感じ。