クローズドサークル系のミステリーはやっぱり面白い
つい最近読んだ「インシテミル」がすごく面白かった!
クローズドサークルってやっぱり面白いよね!!って久しぶりに思いました。
クローズド・サークル(closed circle)とは、ミステリ用語としては、何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品を指す。
過去の代表例から、「吹雪の山荘もの」「嵐の孤島もの」の様にも呼ばれる。クローズド・サークルは「密室もの」ではあるが、部屋・家といった狭い舞台ではなく、災害にあった孤島・雪山などの「広義の密室」を舞台にした作品の場合を指すことが多い。(wikipediaより)
金田一君やコナン君で「電話が通じない!」とか「橋が落ちた!」とか、そういうやつ。
閉鎖された空間で次々と殺人事件が起こり、犯人探しをすると同時に、自分も殺されるかもしれないという恐怖も味わう。
そんなシチュエーションがたまらんです。 o(≧▽≦)o
出会いはかまいたちの夜
私が最初にクローズドサークルものにハマったのは、何と言っても「かまいたちの夜」です。
有名すぎていまさらですが、子供の頃に遊んで衝撃を受けました。
もう、ほんと怖かった!
やった後も怖すぎて、ゲームソフトの箱(スーファミだから結構大きい)の文字を見るのも怖くて、見えないように棚の奥にしまってた(笑)
大人になってまた遊んでみましたが、相変わらず怖くて面白い。
我孫子武丸さんのシナリオはもちろん、実写を効果的に使った独特のグラフィック、雰囲気抜群のBGMがとてもマッチしていて、今でも色あせない名作だと思います。
シナリオは、今やるとそこかしこに時代を感じますが、クローズドサークルのミステリーとしては、怖い・面白い・分かりやすいとミステリー初心者には絶対おすすめしたい作品です!
ちなみに、おすすめなのは一番最初の「かまいたちの夜」です。
かまいたちの夜2・かまいたちの夜3は、登場人物は同じですが話のつながりはなく、1のような迫る恐怖感が感じられないのであまりおすすめできません。
金田一少年の事件簿も楽しい
その後、ハマっていたのが「金田一少年の事件簿」。
ちょうど子供の頃に、Kinkikidsの剛君がやってるドラマがあったんですよ。
まずそっちを先に見ていて、その後漫画シリーズを読みふけりました。アニメも結構観ました!
金田一くんという絶対安全な主人公(絶対死なない&犯人ではない)がいるので、怖がりな人でも安心して読めるミステリー漫画です。
ただ、終わり方がいつもワンパターンなんですよね…。
犯人が自殺しようとする ⇒ やめるんだ!そんなことしてあの子が喜ぶとでも… ⇒ 泣いて終わる、みたいな。
あと、ストーリーの舞台が、変な慣習のある閉鎖的な島が多い(笑)
まあでも、推理して犯人を探す過程はとても面白いです。
難しい言葉には注釈が入っているし、子供にもわかりやすく描かれています。
金田一くんに久しぶりに会った友人はだいたい死ぬ(か、犯人)
美雪はよく連れ去られるし、金田一くんと警部は偶然よく会う。
犯人はだいたい人当たりがいい。
などなど、お決まりパターンがあるので、水戸黄門的な面白さもありますよ!
ちなみに私は、コナン君より金田一派。
コナン君は万能すぎて、殺人が起こってもあんまり怖くない。
一緒にいて頼もしいのはコナン君だけど、ミステリーとして読むなら金田一くんかな。
山荘・館物のミステリー
すっかりクローズドサークルものにはまった私が、次に夢中になったのが「館や山荘」を舞台にしたミステリー小説です。
今まで読んだ中でかなりおすすめなのがこの4冊。
別に東野圭吾ファンではないんだけど、この2冊はおすすめ。
他に有名なものとしては、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」、岡嶋二人の「そして扉が閉ざされた」、綾辻行人の館シリーズとか。
ホラーやデスゲームと、ミステリーの境があいまいなものもありますよね。
個人的にはホラーやデスゲームの要素は面白さが増えるからあっても全然いい。
でもメインは「犯人が誰か」という推理に主軸を置いてほしい。
犯人が5人も6人もいたら興覚めだし、お化けや宇宙人だったらその時点で本を投げ捨てる(笑)
クローズドサークルミステリーの犯人って、閉鎖空間で一緒にいた「顔見知り」っていう部分が面白いんだと私は思っているんです。
だから、犯人が実はこの人でした、と提示されたときに、
「だれこの人…?」
と読者が思うような犯人は最悪(´・_・`)
いくら論理的に説明されても、全く面白くない。
個人的には、動機があまりにうっすい犯人も面白くないですけどね。
「ただ殺したかった!」みたいな理由なら逆にすがすがしいけど、借金があって…とか、恋人に振られて…みたいなありきたりの理由だとちょっとがっかりします。
クローズドサークル系の推理ゲーム
私はゲームも好きなので、冒頭に紹介した「かまいたちの夜」以外でなんかあったかなと思い出してみましたが、あんまり浮かばなかったなあ。
9時間9人9の扉は閉鎖空間を舞台にしたアドベンチャーゲーム。
ちょっと面倒くさい謎解きもありますが、押し迫る恐怖感がよかった!
ポートピアだって逆転裁判だってすごく面白くておすすめなんだけど、クローズドサークルかと言われれば違う気がする。
でも、逆転裁判3の一部はある意味クローズドサークルと言えるかも。
金田一&コナンのゲームもそういう部分あるし、むむむ…。
面白いミステリー系のゲームって結構あるので、またそれも記事に書きますね。(* ´ ▽ ` *)